グリーンスクール体験記

グリーンスクール体験記

インドネシア、バリ島にあるグリーンスクール。ウブドから車で約2、30分くらいのシバンガジョ村という森の中にあります。究極のエコスクール、奇跡の学校と呼ばれ、世界から注目が集まっています。3歳から18歳まで、世界中30カ国以上から400名以上の学生が学んでいます。日本人は、あまり長期の人はいないようですが、1、2家族くらいが常時学んでいるようです。

 

学校の創設者はジョン・ハーディーさん夫妻。1975年にカナダから移住されたそうで、ジュエリービジネスで成功されました。2006年にアルゴア元副大統領の「不都合な真実」に強い衝撃を受けて、「持続可能な社会を担う、次世代のリーダーを育てる学校」としてグリーンスクールの建設を決意されたそうです。詳細はTEDに

https://www.ted.com/talks/john_hardy_my_green_school_dream/transcript?language=ja

 

竹でつくられた校舎

グリーンスクールでは校舎は竹で作られています。何メートルだったか忘れましたが、20メートルくらいはあったかな。それが竹で作られています。竹は成長が早いので環境に優しい、また強度としなやかさもあり建築にむいているとのこと。机や椅子、遊具なども竹で作られ、また、かなり大型の橋も竹で組まれていまいした。

竹でできた教室には、壁や窓がありません。また、机の配置もいわゆるスクール形式でなく、近くの友達と議論がしやすいように置いてありました。机の方も均一ではなく、これは意図的に行っているそうで、固定概念にとらわれないための工夫だそうです。

 

コンポストトイレをはじめとする持続可能なシステム

グリーンスクールのトイレはかなりユニークです。最初のオリエンテーションでトイレの使い方を聞きました。なぜ、こんなトイレになっているのか。水洗トイレはどれだけの水が必要となるのか、そんな話もしていただけました。

コンポストトイレとは微生物の力で糞尿を分解するもので、用を足した後はバケツに入っているおがくずを入れて分解し、肥料として使用します。あったかい気候なので分解も早いのだと思います。おがくずをかけておけば、匂いも気になりませんでした。

グリーンスクールでは畑で作物の栽培も行っており、人間や動物の糞尿から作った堆肥が利用されています。自然と循環システムが理解できるようになっています。普段、日本で生活していると、魚や肉は切り身、野菜はどんな風になっているのかを知る機会もありません。自ら体験することで、地球環境のことを自分の課題として捉えることができます。

 

自発性のある教育

キャンプでの授業は、ヤシの木登り、いかだを作ってラフティング、チョコレート作り体験、泥んこレスリングなど体を使ったものが多かったです。その中でも、説明の中で子供達に考えさせる、子供達に答えさせるということが多くありました。限られた材料でどんないかだを作ったら沈まないように乗れるのか、答えの決まっていない課題に自分で考えることで、普段は恥ずかしがり屋なうちの3人娘達も、自分の意見を言うようになり、英語はあまりわかっていませんが授業中もだんだんと手をあげるようになっていきました。音楽の授業でもバリの民族楽器を学んだ後、一人ずつ、ソロで好きなリズムを奏でるというものがありました。これは親も参加だったのですが、子供達は得意そうに自分たちでリズムを考えていました。僕は、どこかで聞いたことあるようなリズムで精一杯。

普段の授業はプロジェクトベースで進められ、課題が提示されるとみんなでディスカッションし、実際にプロジェクトを実行するようです。先生達は、自分の専門分野でなくても、外部の専門家とコンタクトをとりプロジェクトをサポートします。地域の住民を巻き込んだプロジェクトなどもあるそうです。高校生くらいになるとプロジェクトの規模も大きくなり、池と水耕栽培プラントで水を循環させ、池で育てる魚のふんなどをろ過装置を兼ねた水耕栽培プラントに循環させることで、作物に養分を与え同時に水をきれいにして池に戻すという装置がありました。

うまくいかないことも多くありますが、その中で、考える力、議論する力、人を巻き込む力、あきらめない力などがついていきます。まさに、社会で求められている力であり、このような環境で育った子達の中から持続可能な世界を創るリーダーが生まれていくのだと感じました。

 

泥んこプール

グリーンスクールの名物のひとつが、泥のプールです。泥プールの中で行う泥んこレスリングは、最初は躊躇しますが、一度汚れてしまうと関係ありません。顔が泥だらけになっても気にならなくなります。バリにレスリングのような競技があり、指導していただけます。

僕はいつでも本気ですので、真剣勝負を申し込みました。柔道を生んだ日本の代表として負けるわけにはいきませんでした。1分を超える熱戦の結果、一緒に倒れこむような形になりました。柔道だったら、勝っているはずです。でも、顔から泥プールに突っ込み、終わったら肘を擦りむいていました。

グリーンスクールの食事

食事は、スタッフの方々が作っていただけます。バリの料理があったり、洋風なものがあったり。ビュッフェスタイルとなっていますので、食べられないものは無理しなくてもいいです。世界中から、いろいろな食文化の人、いろいろな宗教の人が集まるので、その点も考慮されています。グリーンスクール内の畑で採れた野菜なども使われているようです。おやつのフルーツは常時、山盛りになっていて好きな時に食べることができます。竹で編んだカゴに、バナナの葉っぱを敷いてお皿として使います。

アクティビティとしていろいろな料理を作る体験もありました。バリの伝統的なお菓子を作ったり、ピザ釜で自分達で作ったピザを焼いたり。チョコレートを自分達で作るという授業もありました。インドネシアはカカオの生産量が世界で第3位。チョコレートがカカオから作られるということは知っていましたが、その過程は知りませんでした。カカオの実は小ぶりなラグビーボールのような形。そこから、カカオ豆(種)を取り出します。アーモンドのような形で20個くらいとれます。それを発酵して、乾燥させます。

実際に行ったのはここから。乾燥したカカオ豆をフライパンで焦げないように注意しながら、煎ります。煎った豆を向いてとカカオニブという焙煎後のコーヒー豆のようなものがでてきます。中にバラバラに崩れてしまうものもあり、お椀いっぱい溜めるのに一苦労。子供達は、自分たちでそれぞれに役割を決めて黙々と取り組んでいました。カカオニブを石臼で潰していきます。そうしてできたものがココアパウダー。ココアを作るのがこんなに大変だったとは。

ココアパウダーをフライパンで温め、砂糖を混ぜるとチョコレートソースのようなものになります。これを固めればチョコレートになりますが、ミルクを加えたらミルクチョコレート、柑橘系の葉っぱなども加えました。普段はスーパーで100円で買うチョコレートを作るのがこんなに大変だったとは。カカオの実収穫はしていませんが、児童労働が問題となっている農場もあります。チョコレートを食べる時にこのことを思い出すようになりました。子供達はどうなんだろう。

キッズキャンプ、ファミリーキャンプなどを開催しています。

グリーンスクールを見てみたいという方は、視察ツアーのようなものを毎日開催しています。子供達を学ばせようと考えている人や、体験させたいという人は、キッズキャンプやファミリーキャンプがあります。僕は2018年4月に家族5人でファミリーキャンプに参加しました。毎日、いろいろな体験をして、竹でできたコテージで家族と語り合いました。2019年に学校に通わせたいと考えています。

グリーンスクールに直接申し込むこともできますが、僕は英語が得意でないのと面倒くさがりなので、マーベラストラベルバリという会社にお願いしました。近藤さんという女性が経営されていて、ご自身もグリーンスクールに通わせていらっしゃるので、手続きだけではなく、実際に子供がどんな風に育っているのか、バリでの暮らしはどうなのかなど、不安なことに親身に聞いていただけました。

 

マーベラストラベルバリ

https://ameblo.jp/marvelous-bali/

 

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