金沢大学特別講義 250名の採点終わりました。

今年の4月〜6月まで、金沢大学経済学部特別講義として90分8コマの授業をプロデュースさせていただきました。挑戦することをテーマに僕を含めて9名の実践者の皆さんに登壇いただきました。皆さん、手弁当でご参加いただき本当に感謝しております。

これまでも、講義ではありませんでしたが、金沢大学の学生達に話をする機会がありました。就職活動中に学生達に聞くと半分くらいが公務員になりたいといいます。その理由を聞くと、安定した生活を送りたいから。公務員になって地域に貢献したいんだという動機ならわかりますが、安定した生活を送るためだけに公務員になって幸せなのかなと僕は疑問に思います。また、公務員は安定した生活が送れるという神話を信じているということも疑問でした。本当に安定した生活を送りたいなら、自分の力をつけることです。持ち運びできないスキルしか得られない可能性のある公務員や大企業などは、スキルのないまま、その職場から離れてしまえば、本当に悲惨なことになります。

 

金沢大学は、北陸においては一番偏差値の高いいわゆるエリート校であるわけですが、アカデミックなエリートというのは、これまで自分の生き方を自分で考えてこなかった可能性があります。親が勉強しなさいというから、先生が偏差値の高い学校に行きなさいというからという言葉に従って、なぜ勉強をするのかということを自分自身に問いかけてこなかったかもしれません。だから、就職においても自分自身で考えずに、親や教師や世間の声に従ってしまうのです。

全8回に渡る講義では、いろいろな分野で挑戦している人、自分の可能性を信じている人達に話をしていただきました。これまで、取り組んだこと、うまくいったこと、そして失敗したことも。学校の勉強には答えはありますが、社会に出たら答えのないことばかりです。設問さえ自分で考えないといけません。そんな中では、自分の頭で考える習慣がないと、使えない人材になってしまいます。

 

学生達には、中間課題として「やりたいこと100個書き出す」、期末課題として、「夏休みに成し遂げたいこと」「大学生活で成し遂げたいこと」「20代で成し遂げたいこと」「人生で成し遂げたいこ」を記述してもらいました。本日、すべてのレポートに目を通し終え、金沢大学に郵送しました。評価をつけさせていただきましたが、他人のやりたいことを評価することはできません。ちゃんと、自分の頭で考えたか、周りの声に影響されずに自分の心にしっかりと向き合うことができているのかどうか、そんなことを考えながら評価しました。

 

この講義の成績なんてどうだったかというのは大きな問題ではありません。提出しないと単位がもらえないからという理由で提出してくれた学生も多い方は思いますが、自分の人生・生き方について考える時間をとったことが、これからの彼らの人生に少しでも良い影響を及ぼすことを期待しています。

 

登壇協力者

第一回 河上伸之輔 シナジーコンサルティング株式会社

第二回 辻俊宏社長 株式会社ダンボールワン

第三回 三谷忠照社長 三谷産業株式会社

第四回 中野秀光社長 金沢武士団

第五回 山城大助社長 株式会社ライフホールディングス

今村慎一郎社長 株式会社CHELSEA NewYork

第六回 千布真也社長 AMD株式会社

第七回 森山奈美社長 株式会社御禊川

第八回 赤坂友紀代表 国際協力団体ブルードット

 

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