「田舎」と「都会」どちらが豊か?

田舎と都会 どちらが豊か?

今日は、地域の夏祭りで焼きそばを焼いています。僕は能美市の田舎に住んでいますが、本当に豊かな地域だなと思います。都会には残っていない、地域のつながりという社会資本があります。田舎暮らしの魅力というのはこういうところだと思うし、3.11以降は人のつながりという価値に気づきはじめる人が増えたのではないかと思います。

昨日書いた、新・資産三分法でいくと、田舎と都会では都会の方が会計資産を持っている人が多いんだけど、田舎では人間関係資産が圧倒的に多い。個人個人のつながりもあるんだけれど、地域コミュニティが生きているかどうかというのは、住む人の幸福度に大きく影響していると考えます。

日本は、ここ2〜30年経済成長をしていないということが問題とされていますが、僕は本当の問題は経済成長していない中で社会資本が大きく失われてしまったことだと考えています。

 

田舎では地域の助け合いでやっていることが、都会ではお金がないとできません。社会資本が失われた社会で自分の会計資産がなくなってしまうと生きていくことが困難になります。これが、経済は発展したけどなんとなく豊かさが失われた、生きづらい世の中になったという原因ではないのかと思います。

昭和の時代は、貧しかったとしても近所の付き合いという社会資本があった状態です。行政サービスが行き届かなくても、地域のみんなで解決することで、困ったことがあっても生活していくことができました。

僕の住んでいる能美市では、田植えの時期にはみんなでドブさらいをします。ドブの泥をみんなで掃除します。直接的に一番恩恵を受けるのは農家の人だと思いますが、用水はみんなの生活に必要なものなのでみんなで協力します。100世帯くらいの町内ですが、20代〜50代くらいを中心に50人くらいが参加します。僕も参加しています。ドブ掃除をしながら、みんなの近況を聞いたり、新しくコミュニティに入った人たちも馴染む場となっています。

豊かさをGDPだけで測ろうとするのには無理があります。ドブさらいをお金を出して業者が行うとGDPは増えるけど、地域のつながりは失われます。子供をちょっと預けたい時に保育サービスを利用する社会と、隣のお婆ちゃんに預けることができる社会、本当に豊かな社会とは人のつながりのある社会だと考えます。

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