「お金」は人に自由とさまざまな可能性を与えてくれます。

しかし、同時にお金には大きな魔力もあります。

・お金をたくさん持っている人のほうが、持っていない人より偉く見える

・値段の高いもののほうが、安いものよりも良く見える

・お金をたくさんもらえる仕事のほうが、もらえない仕事よりすごいと思う

もし、思い当たるふしがあるなら、それはお金の魔力に惑わされているということです。

モノの本質を見ずに値段だけで判断してしまうとお金に縛られた生き方になります。高いものの方がいい、稼げるだけ稼ぐと、お金だけを追いかけてしまうと、値段にも収入にも上には上がありますので、どこまで走ってもゴールできないマラソンのようになってしまいます。

『お金は大切だけれど、豊かな人生を送るための一つでしかない』

「お金」そのものが人生の基準になってしまうのは本末転倒です。

では、どうすればお金に縛られず、お金に支配されずに生きていくことができるのか。

お金とは違う基準を自分の中で作る必要があります。

『自分の物差しを持つということ』物差しとは自分なりの幸せの基準です。人生における幸せの形は人それぞれです。

自分の「幸せの基準」がしっかりしてくれば、お金は幸せをサポートしてくれます。逆にお金がいくらあっても「幸せの基準」を持たなければお金はその力を発揮することはできません。

いま君に伝えたいお金の話　投資家村上世彰　幻冬舎