「好きなこと」「得意なこと」どちらを優先するべきか
私たちは一般的に、自分が行いたいことよりも、うまく行えることをするように奨励されます。「好きなこと」よりも「得意なこと」をするということです。
「好きなこと」をやるのがいいのか「得意なこと」をやるのがいいのか…。
10年前は「得意なこと」をやるのがいいのではないかと考えていましたし、僕はそういう道を歩んで来ました。
「得意なこと」とはお金の稼ぎやすいこととも言えます。「得意なこと」に集中してお金を稼いで、余裕が出てきたら好きなことを少しずつやっていく。そして、好きなことを少しずつ得意なことにしていくという流れ。
しかし、最近は「好きなこと」を優先させた方がいいんじゃないかと思うようになってきました。
理由は3つあります。
①幸せを軸に考えた時、「好きなこと」をしていて多少経済的には困ったとしても、好きではないことをして稼ぐことができている状態よりも幸せだろうなと思うようになった。
②「好きなこと」と「得意なこと」が重なるのがベストな状態ですが、「得意なこと」が「好きなこと」になるよりも、「好きなこと」が「得意なこと」になるパターンの方が多いと実感できたから。
③働き方や職種が多様化してきた中で、どんなことでも追求していくと職業として成り立つようになったから。
最後の理由は社会の変化なのですが、インターネットが発達して物理的な制限を受けなくなったので、コスプレが好き、パズドラが好き、三国志が好きとか、好きなものを追求してその世界でトップレベルになって情報発信していくと、ホームページからの広告収入や、ユーチューバーという道もあります。
また、コミュニティを運営するなどして、好きなことだけで食べていくということがこれまでよりも飛躍的にやり易くなりました。
さらに、今後AIやロボットが発達していくと、作業労働的な仕事は激減していき、仕事はもっとエンターテイメントよりになってきます。「遊び」と「仕事」の区別をつけないような社会が来ると考えています。
「遊び」をとことん追求していくことが生き残っていく道になります。
心理学者のアブラハム・マズローは
「人間が手にしうるもっとも美しい運命、もっとも素晴らしい幸運は、情熱を傾けて行えることを行うことで、生計を立てられるようになることである」と述べています。
これからは、もっとも美しい運命、もっとも素晴らしい幸運を手にする人がどんどん増えてくるのだと考えています。
参考文献
HAPPIER―幸福も成功も手にするシークレット・メソッド ハーバード大学人気No.1講義
100%、「好き! 」を仕事にする人生
10月7日(日)15時〜17時 一般参加可能
好きを仕事にする時代〜「遊び」と「好奇心」で設計するこれからの生存戦略
小澤良介氏 講演会
石川県金沢市幸町23−1 シナジービル3階セミナールーム