“ミネルバ大学”について調べてこれからの教育について考えた

「世界のエリートが今一番入りたい大学ミネルバ」と落合陽一さんの「0才から100才まで学び続けなくてはならない時代を生きる学ぶ人と育てる人のための教科書」を読んで教育について考えました。
けっこう共通するところがあると思います。

まず、ミネルバ大学について説明しておきますと、ハーバード以上の難関、世界で最も入りにくい大学と言われています。2万人以上が受験し合格率は 1.9%、2014年に創立され第1期生が2019年に卒業します。

1、教室がない
ミネルバ大学はあらゆることが既存の大学と違います。まずは教室が無く全てがオンライン授業であること。
そして全寮制なのですが、生徒は4年間でサンフランシスコ、ロンドン、ソウルなど世界の7都市に滞在しながら学びます。

2、学費が安い
学費は約150万円程度です。ハーバード大学やスタンフォード大学などの名門校と比べるとミネルバ大学の学費は約4分の1で済みます。大学の学費の高騰により学生ローンを抱える人は約4000万人、ローン残高は1兆4000億ドルにもなります。

3、講義禁止
全ての授業はアクティブラーニングで、授業における講義は禁止され、教授の発言は授業時間の10%未満でないといけません。生徒は事前に課題を行なって、授業中はディスカッションを行います。

4、授業はオンライン
授業はオンラインで行われますが、独自のシステムを用いています。全員の顔が表示され、発言量が色分けされます。教授の質問に対して投票を行うことができ、もちろん計測も自動で行います。少人数でのグループディスカッションも即座に移動が可能です。教授が録画を見て、発言に対してフィードバックを行います。このようなシステムを使うことで、より効率的、効果的な授業が可能となります。

 

ミネルバ大学でも、落合さんの新書でも共通している点として、これからの社会においては何かを知っているという知識の量については意味が無くなってきます。ネットで検索すれば済むからです。
教育の役割は知識を得ることから、情報を解釈し、自分の直面している課題に応用できる思考技能を鍛えること。そして自分の考えを周りの人々に伝え、より良い結果を導くためのコミュニケーション能力を高めることとなります。

落合さんの書籍のタイトルは「0才から100才まで学び続けなければならない時代」とありますが、学ぶことを続けられるかどうか、学ぶこと自体を楽しむことができるかどうかが鍵となります。
大学で学ぶことが終わってしまうのはもったいない。
社会に出てからこそ本番で、未知なるものに自分の頭で考えて挑戦していくことが最も価値ある学びとなり、人生を幸福にすることができる要素となると考えます。

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