これからの働き方はこんな感じだろうと思った ラーメン屋『まほろば』

2018年12月14日、金沢にあった超人気ラーメン店「そらみち」が閉店。2015年にオープンしてから食べログで石川県のラーメンで1位にもなったのにわずか3年で閉店。福井にあった同じく食べログ1位の「めん屋さる」と合併して「まほろば」となりました。
そらみち閉店の理由は「ラーメン作りに集中できる環境を求めて」こんなに流行っていたのにもったいない。みんながそう思ったはずです。

そして本日、念願の「まほろば」に行くことができました。ラーメンは鶏醤油、煮干し、泡白湯の3種類。2人で行ったのですが、全部食べたいので3つ頼むことにしました。お店の人に食べる順番のアドバイスをいただき、鶏醤油、煮干し、泡白湯の順番で。

鶏醤油
地鶏と水だけで作ったスープに醤油をブレンド。

煮干し
時期により数種類の煮干しをブレンド。

泡白湯
地鶏と貝の濃厚スープをあわ立ててクリーミーに。

僕は、ラーメン通ではないので、ラーメンのうんちくは食べログで見てください。僕は、彼らの働き方について書きます。

実はそらみちの店主である青山さんとは8年ほど前に知り合っていました。地元が石川県能美市で僕の住んでいるところ。セミリタイア生活を送っていた僕は暇だったので地元の公民館で行われていたカルチャースクールで英語を習っていて、そこに青山さんもいました。僕よりちょっと年下で、格闘技が好きな若者というイメージでした。

しばらくして、有名なラーメン屋があるということを知り、調べてみたら青山さんがラーメン屋さんをやっていました。行列ができているので、何回かしか行けませんでした。経営の話とか、相談とかしてくれるのですが驚くばかりでした。

度肝をぬかれたのは、納得のいく煮干しが手に入らなくて2、3週間店を休んだという話。店を休んでいても、家賃や人件費は発生するし、普通は他の煮干しを使うでしょ。違いにすると数パーセントだと思うけど、その微差にこだわり続けてこそ辿り着けるものがあるのだということを考えさせられました。

売上を増やしたり、店舗を拡大していく方がビジネスとしては評価されるが、そんなこととは違う次元にいます。でも、実はこれからのビジネスとか働き方というのは、こんな風に好きなことを追求していくということが主流になっていくだろうということも感じています。

これまでは、大量生産大量消費することが資本主義での成功であったわけですが、これからはそもそも資本主義で成功するということの価値も失われていきます。自分の好きなものを追求していく、納得いく一杯を探求し続ける、そんな働き方に人が憧れ、仕事においてこのような幸せを求めるということが主流になってくると考えています。


カウンターで話をしながらいただきましたが「まだまだ試行錯誤です」とのこと。多分、一生試行錯誤するんだと思います。

年下で分野も違いますが、尊敬しています。

 

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