長続きする幸せとすぐに終わる幸せ

長続きする幸せとすぐに終わる幸せ

 今日は幸せの話をします。幸せについては大昔から考えられていて、古代ギリシャ・ローマの時代にもまとめられており「ヘドニア」と「ユーダイモニア」という2つの幸せがあるとされています。

ヘドニア
 日本語にすると快楽主義。おいしいものを食べて満ち足りた気分になったり、ボーナスが出てウキウキした気分になったり、刹那的な快楽や喜びの繰り返しが幸せと感じる価値観。

ユーダイモニア
 日本語にすると幸福主義。自分の人生で行なってきたことに意味があったなとしみじみと感じる幸せを追求する価値観。

 快楽主義でも求める幸せは長続きしません。一方で幸福主義で求めている幸せとは波はあるけれどもここ10年の人生が幸せであったなという人生の満足感のようなものです。
 短期的な幸せと長続きする幸せがあるですが、誰もが長続きする幸せの方がよいと考えるはずです。しかし、多くの人の行動は短期的な幸せを求めるものになってしまっています。

 どうすれば長続きする幸せを手に入れることができるかということ、こちらも研究が進んでおり、経済学者のロバート・フランクさんが「地位財」と「非地位財」というものに分けました。

 地位財とは、所得や貯蓄、年収、社会的地位、家の大きさ、どんな車に乗っているのかなどの物的なものです。一方で非地位財とは健康とか自由とか愛情とか他人が持っているかに関係なくそれ自体に価値があり喜びを感じることができるものです。

 地位財より非地位財を手に入れるということを目標としていく方が幸せは長続きします。地位財は人と比べて相対的にどうかということで判断をします。あの人の方が高い車に乗っている、大きな家の住んでいるということを比べているとそこには終わりのない競争が待っているだけです。人と比べなくても自分が満足できる非地位財を手に入れることを考えていくと幸せは長続きします。

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