スルガ銀行の借金が帳消しになる
スルガ銀行の借金が帳消しになりそうです
2018年、女性専用のシェアハウス「かぼちゃの馬車」を運営していたスマートデイズが破綻しました。投資に興味のあるサラリーマンにシェアハウスを建ててもらって一棟丸ごと借り上げるというサブリース契約を結んでいたのですが、物件が埋まらなくて経営破綻をしてしまったという通称「かぼちゃの馬車事件」というものです。サブリースする代わりにちょっと割高な金額でアパートを建てるという商売はけっこうあります。今回の事件がなぜこんなに問題となったかというと、
2つありまして
建築費の上乗せが半端なかった
スルガ銀行が不正融資を行なっていた
ます、スマートデイズは建築費の50%を建設会社から受け取っていたということで、オーナーはとんでもなく高い価格で物件を建てさせられていました。
でも、そんなに割高すぎる建築費をなぜサラリーマンが払えたかというと、スルガ銀行が融資審査の書類などを書き換えて融資を通していたからです。これが会社ぐるみで行われていたということが大きな問題となりました。
僕の意見としては自己責任だろう、ちょっと勉強したらわかるだろうと思うのですが、騙された人が1200人ほど、融資残高が1992億円と巨額であったため社会問題となり、大きな注目を集めることとなりました。
まだ決定ではなさそうですが、各メディアの報道からは、どうやら借金の帳消しという方向に決まりそうだということです。所有している土地建物をスルガ銀行に渡せば借金をチャラにしてくれるという、代物弁済に応じるということです。
日本では通常のローンはリコースローンといって、借り手の信用力によって返済は例え対象物件がうまくいかなくても他の資産をもって返済するというものです。
一方でノンリコースローンとは、返済原資を対象物件だけに限り、その物件からの収益またはその物件を差し出すことで借金はチャラにしてくれます。海外の銀行から借金をするとノンリコースローンというものもありますが、その場合は物件審査が厳格に行われ、頭金もそこそこいれないといけません。
今回のケースでは契約はリコースローンでしたが、実際にはノンリコース、訴求はしませんよということで、物件オーナーとしてはラッキーな結末となりそうです。もともと自分の土地に建てた人は土地をとられるのかという問題もあるようですが。
しかし、やはり言いたいのは1億を超えるような買い物をするんだからしっかりと勉強をしてほしいということ。不動産投資はちゃんと勉強するば資産形成をすることができます。