きのくに子どもの村学園
きのくに子どもの村学園を訪問してきた
以前から気になっていた「きのくに子どもの村学園」のかつやま子どもの村小学校・中学校を訪問してきました。時間割を見てもわかるのですが、プロジェクトという授業が中心で、そのプロジェクトを通じて基礎学習も行いながら、好きなことや自分で取り組みたいことを自己学習していきます。
かつやまでは、小学生のクラフトと菜園の2つのクラスがあって学年別ではなく興味のあるクラスを選びます。だから1年生から6年生までの混合のクラス。その中で教えあったり、自分たちで調べたり、やることも自分たちで決めていきます。校庭にあるアスレチック遊具なども自分たちで作ったそうで、これを作るためには数学や物理の知識が必要でしょうし、そんな風にやりたいことがあれば自分で学習していくものです。先生のやることは子供がちにもっと知りたいと思う好奇心を芽生えさせられるかどうか。
きのくに子どもの村学園の特徴として子供たちが自分たちで決める、話あって決めるということが行われていて、修学旅行もどこに行きたいかを自分たちで決めるそうです。予算は3万円。最初は海外に行きたい、北海道に行きたいなどの意見も出るそうですが自分たちで費用を調べます。今年は鹿児島に行かれたそうで、3泊くらいしてきたとのことです。限られた予算の中でみんなでどこへ行きたいのか、どんなことをしたいのかを決めるそうで、本当にいろいろな力がついてきそうです。
1984年に「新しい学校をつくる会」を発足し
1992年に「きのくに子どもの村小学校」を開講
現在は
和歌山 きのくに子どもの村小学校・中学校
和歌山 きのくに国際高等専修学校
福井 かつやま子どもの村小学校・中学校
山梨 南アルプス子どもの村小学校・中学校
福岡 北九州子どもの村小学校・中学校
イギリス キルクハニティ子どもの村
長崎 ながさき東そのぎ子どもの村小学校・中学校
があるそうです。
かつやまは1学年あたり10名の定員で、今は学年により空きもありますが基本的にはウェイティング状態とのことで、このような教育を受けさせたいという親は増えているようです。
ちなみに学費は1ヶ月10万円くらいということで、それなりに稼がないといけません。1クラス30名で先生3名がついているということなので公立の小学校でここまでのことをするというのは難しいですが、新しい教育のあり方としてはぜひ取り入れていってほしいと考えています。