インドネシアの学校で泣く娘 チャイムが鳴ると

インドネシアの学校で泣く娘 チャイムが鳴ると

今年の1月から3月は家族でインドネシアのバリ島に暮らしていました。いろいろな視点でもものをみてほしい、多様な考えを知ってほしいという思いから海外で生活をしてみようと思いました。日本の学校教育だけだとみんなと同じようにやりなさいという教育がなされてしまい、これからの社会に必要な自分で感じる、自分で考える、行動するという力がつかないと考えたからです。

 一番行かせたかった学校はバリにあるグリーンスクールという学校で世界最先端のエコスクールと言われています。竹で組まれた学校にコンポストのトイレがあって、家庭菜園をしていたり、そんな循環型のシステムがあるのですが、さらにその教育方法おいても、何がやりたいのか考えて、自分たちで学習を進めていくという教育方針が興味深かったからです。グリーンスクールはいっぱいで結局、入学できなかったのですが、同じようなコンセプトを持つ別の学校に通うことになりました。

 娘は当時、小5と小2と保育園の年長組。授業は英語で行われますが、日本では週1回英語教室に通っていたぐらいですので、何を言っているかはわからなかたでしょうが上の子は初日から頑張っていました。真ん中と下の子は泣いてしまってママから離れなかったのですが、チャイムがなった時に驚いたことが起こりました。真ん中の子が泣きながらも教室に入っていったのです。

 これは偉いねと言っているわけではなく、刷り込みというものがこれだけ効果のあるものだと思ったわけです。チャイムがなったら着席しないといけないというルールが染み付いていて、泣いているという状態でもそれに従ったわけです。このような教育の中で従順な労働者が育ち、そんな労働力を大量に供給できたことで日本は高度経済成長期を迎えることができました。しかし、これからの社会においては画一的な労働力をどれだけ大量に育成したところで価値を生み出しにくい時代になってきました。

 知らず知らずの内に刷り込まれていくということが教育の恐ろしさであります。親の都合で子供に、いいから黙って言うことを聞きなさいと言い続けていると自分の頭で考えない子が育っていきます。

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